Freshmen Seminar #3 創業の地・豊郷町訪問

Freshmen Seminarとは

4月から約1ヶ月間かけて行われる、丸紅の新入社員研修。その研修内容は多岐にわたり、ビジネスの基本マナーから、PCスキル、英語、リベラルアーツ(日本文化、西洋文化)、創業の地訪問など、商社パーソンとして必要な基礎知識を学んでいきます。ここでは、その新入社員研修の一部を紹介します。
また、これから就職活動に奮闘する学生達へ向けた、新入社員のメッセージもありますのでご覧ください。



創業の地・豊郷町訪問


滋賀県犬上郡豊郷町。かつての近江国にある長閑なこの町は、近江商人発祥の地のひとつとして知られ、丸紅・伊藤忠商事の創業者である伊藤忠兵衛の生家があります。
今回の新入社員研修は豊郷町が舞台。約100名の新入社員が、豊郷町を訪問して近江商人についての見識を深め、丸紅のルーツを辿りました。


~丸紅社員の第二の故郷~

研修は、町のシンボルである豊郷小学校からスタートしました。
新入社員が集ったのは旧校舎群の講堂。今から約80年前に建てられたとは思えないモダンな造り。地域ボランティアによりメンテナンスも行き届いており、「白亜の教育殿堂」と呼ばれた校舎の白い壁が晴天の青空の中で輝いていました。

最初に登壇したのは豊郷町長の伊藤定勉氏。町の歴史、近江商人の考え方、そして丸紅とのゆかりについて説明していただきました。


豊郷小学校旧校舎群の講堂内


伊藤町長

~商社ビジネスの原型を作る~


宇佐美教授

講義にて

続いて、滋賀大学の宇佐美英機教授からレクチャーを受けます。
宇佐美教授は、伊藤忠兵衛をはじめとする近江商人研究の第一人者。

教授いわく、近江商人にはベンチャーの要素があったとのこと。
例えば、行商というと地域の特産物を持って行き、地方で売る商いを思い浮かべる人が多いでしょう。しかし、近江商人は往路だけでなく復路も商売にする方法を考案。地方で商品を売り、手に入れたお金を持ち帰るのではなく、そのお金で地方の商品を買い付け、地域に持ち帰って売る「持下り商い」を確立しました。
既存のやり方にとらわれず、新しいことに挑戦し、画期的な商法を生み出したことが近江商人の強さです。
その取り組みは今の丸紅のビジネスにも通じるところがあります。支店間で商売を成立させる方法は、今でいう三国間取引と言い換えられると言えます。

もう1つ特徴的なのは、奉公人の立身・出世を重視したことです。時代を作るのは若い人であるという考えに基づき、積極的に議論しました。その姿勢は丸紅精神の根底にもあり、若い社員が主体的に活動することが大事だと宇佐美教授はアドバイスします。

~地域の力になりたい~


地域ボランティアによる解説

伊藤町長と宇佐美教授に教えていただいたことを踏まえて、一行は豊郷小学校の旧校舎と伊藤家生家に向かいました。
豊郷小学校は、古川鉄治郎氏の寄付によって建てられ、水洗便所、暖房、図書館、プールがある昭和10年代では珍しい最先端の学校でした。ここでは地域ボランティアの方々が校内を案内してくださいました。


豊郷小学校旧校舎

小学校建設のきっかけとなったのは、弟とともに出かけた7ヶ月間の欧米視察旅行でした。当時の欧米は科学技術のレベルが高く、古川氏は教育レベルを高めなければならないと実感します。同時に、欧米人が寄付による社会貢献に積極的であることを知り、その姿が「三方よし」の世間よしの精神と重なったことで、故郷である豊郷町の小学校建設を思い立つのです。


階段の手すりにあるウサギとカメ

建物内で目を引くのは、階段の手すりにあるウサギとカメのオブジェです。
幼少の頃の古川氏は要領が悪く、何をするにもノロマだと周りからからかわれ、悔しい想いをしたそうです。しかし、決して諦めることなく努力を重ね、結果、多額の寄付を行える町の有志にまでなりました。
このオブジェは、イソップ童話の「ウサギとカメ」に自身の姿勢や生き方を重ねて作られたもの。コツコツと努力し、成功してほしいという子ども達への願いが込められています。

~伊藤家の暮らしぶりに思いをはせる~

伊藤家生家は、伊藤忠兵衛記念館として一般公開されています。
新入社員たちは、母屋や土蔵などを周り、展示品1つひとつを観察。洋食器やレコードのコレクション、外国から取り寄せたといわれる様式の風呂釜などを見て、創業者一家の当時の生活を思い浮かべました。

こうして、豊郷町訪問をもって1ヶ月間に及ぶ研修が終わり、新入社員はそれぞれの配属先に移っていきました。


伊藤家ゆかりの品々を解説


当時の写真も展示されています


くれなゐ園で解説する宇佐美教授


記念碑の前にて




新入社員インタビュー


動画には、「新入社員研修の感想」、「豊郷町訪問の感想」、「部署配属への意気込み」、「面接までの過ごし方」、「就活生へのメッセージ」が収録されています。是非ともご覧ください。


新入社員① 大須賀 侑


新入社員② 南 裕理


新入社員③ 中村 航


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