INTERVIEW

10年先の飛躍的成長を掴み取るために。
クリーンビューティー分野の可能性を探る。

川口 優香YUKA KAWAGUCHI

次世代事業開発本部
新事業開発部(事業会社に出向中)
国際教養学部 | 2015年卒 ※所属部署は取材当時のものです

MY CAREER

2015年
電力・プラントグループ企画部
2018年
デジタル・イノベーション部
2019年
新事業開発部(2021年4月より事業会社に出向中)

丸紅に入社を決めた理由を教えて下さい

大学時代にオーストラリアの大学へ交換留学生として1年、ワーキングホリデーを利用して1年、合計2年の海外生活を体験しました。海外でのインターンシップ経験を踏まえて私が就職活動で重視したのは、海外で仕事ができる、社会に新しい価値を提供できる、プロジェクトに主体的に関わることができるという3つの軸でした。一方で、どの業界どの業種がそれに当てはまるかわからず、さまざまな業界を研究しました。そんな中で条件を満たした丸紅と他の商社で迷いましたが、丸紅の内定時に言われた「自由闊達に働いてほしい」というメッセージに心を打たれ、それが入社の決め手になりました。入社後は、インフラビジネスに携わりたいという希望が叶い、電力・プラントグループに配属されましたが、想像以上にビジネスの規模が大きく、最初は事業の全体像をつかむことにも苦労しました。自分の裁量で働けるようになったと思えたのは、入社して3年ほど経ってから。2019年に次世代事業開発本部に異動し、クリーンビューティー分野に携わることになり、改めて商社ビジネスの奥深さを実感しています。

次世代事業開発本部、
クリーンビューティー分野の
仕事の内容を具体的に教えて下さい

次世代事業開発本部は2019年に新設された本部で、今後飛躍的な成長が見込まれる領域で10年先を見据えた新たなビジネスモデルの構築に取り組んでいます。これまで丸紅が手がけてこなかった分野で、今後大きな成長が期待できる新規事業を確立することが私たちに課されたミッションです。ビジネスモデルの企画・提案も自身で行います。私はかねてから興味のあったウェルネス領域に着目し、同領域への進出を提案。2020年から3名のチームでウェルネス領域の中のクリーンビューティーと呼ばれる分野での新規ビジネス確立に向けた活動を行っています。

クリーンビューティーとは
どのようなものを指すのでしょうか?

クリーンビューティーは、化学原料を使用せず、製造から販売まで環境面/労働面等に配慮した美容関連製品を指します。健康意識の高まりや次世代消費者であるミレニアル世代※1/Generation-Z※2のSDGsへの関心の高まりにより、欧米では既に50億ドル超の市場規模があり、アジアでも年率10%の市場成長が見込まれています。まずは日本で足場を固め、中国やアセアン諸国への事業展開を通して、次世代消費者の需要取り込みを狙っていきたいと考えています。 ※1 1980年から1995年の間に生まれた世代。インターネット環境の整備が飛躍的に進んだ時代に育ち、ITに高い親和性を持っていると言われている
※2 1996年から2015年の間に生まれた世代。デジタルが当たり前の時代に生まれてきたことから「デジタルネイティブ」とも呼ばれる

ビジネス確立に向けて、
現在はどんな準備を進めているのでしょう。

ウェルネス・ビューティー領域においてパートナー企業との資本業務提携を行い、2021年4月からは同社に出向しながら、デジタルマーケティングやガバナンスの整備、人財採用、財務強化などの業務をサポートしつつ、日本市場での事業拡大について模索しています。先にも述べたように、クリーンビューティー分野のメインターゲットはミレニアル世代、Generation-Zといった比較的若い世代です。そうした世代にクリーンビューティーのコンセプトを周知し、共感してもらうためにはどうすればよいか。たとえば既存メディアによる広告展開では十分とはいえません。何が彼らの嗜好に影響を与えるのか、どんなチャネルからのリーチが効果的なのか、検討すべき課題は山積です。そうしたさまざまな要素を勘案しつつ、今後に向けたロードマップを組み立てていこうと考えています。

将来の目標、
キャリアビジョンを教えて下さい

今回のクリーンビューティー事業の取り組みを通して、自分自身の考え方にも大きな影響があり、今後のキャリアビジョンについてもう一度見直していきたいと考えているところです。入社前は漠然と社会に新しい価値をもたらしたいと考えていましたが、想像していた以上に商社のビジネスは奥深く、尊敬できる社員がたくさんいて、無我夢中でここまで走ってきました。今年1年、まずはクリーンビューティー事業を軌道に乗せることを目標として頑張りたいと思っています。

丸紅の一員として、
あなたが大切にしているポリシーは?

自分なりに何等かの形でアドバリューすることです。丸紅には優秀な方が多く、会議でもどうせみんな分かっているだろうと、発言を控える気持ちが起きることがあります。しかし、それでは何のために自分が参加しているのかわかりません。経験のない分野でもできる限り情報をかき集めて自分なりの仮説を持っておく。そうすることでより有意義な議論が生まれ自分の存在意義が生まれると思っています。小さなことでも自分なりの価値を加えて発信すること。これが私が大切にしている事です。

After Work

コロナ禍以前は毎年海外旅行に出かけ、台湾で食べ歩きをしたり、ネパールでホームステイを楽しむなどしていました。最近は友人と山登りを楽しんだり、読書をしたりしています。また、ステイホームで韓国ドラマばかり見ていたら、いつの間にか日常会話を覚えてしまい、街中で韓国の人たちが話している内容が聞き取れるようになりました(笑)。

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