INTERVIEW

もっと消費者とつながるために。
「IFME」のブランド価値向上の取り組み。

許斐 理恵RIE KONOMI

ライフスタイル本部
ブランドマーケティング部
社会学部 | 1998年卒 ※所属部署は取材当時のものです

MY CAREER

1998年
産業プラント部
2000年
ソリューション事業部
2002年
情報企画部
2004年
リスクマネジメント部
2007年
育児休職
2008年
人事部
2017年
ブランドマーケティング部

総合商社に興味を持った理由を教えて下さい

大学時代、ゼミで移民問題に取り組んでおり、他国に移民を送り出した側の国として興味を持ったトルコに1年間留学しました。そこで、日本とトルコの文化や慣習、価値観のギャップに衝撃を受けたのです。就職活動時、そのギャップこそがビジネスに展開できる種ではないか、総合商社であればそれを実現できるのではと考えて志望するようになりました。

その中で、
どうして丸紅に入社を決めたのですか?

丸紅の選考で、二次面接の日にちを間違えてしまい、次の日に面接に行くというミスをしてしまったんです(笑)。普通ならそこで終了だと思うのですが、当時は電話での日程のやりとりだったため、人事部は「どちらのミスか分からないから普通に来てくれたのと同じように面接しよう」と言って面接をしてくれたのです。その懐の深さに、いわば一目惚れしてしまい、もし内定が出れば、丸紅に入社すると決めていました。

現在の仕事について教えて下さい

丸紅の事業会社である丸紅フットウェアに兼務で出向し、同社が製造・販売する、子ども靴のブランド「IFME(イフミー)」のブランドマーケティングを手掛けています。IFMEは、「子どもたちの足を健やかに育む」ことをブランドコンセプトに、産学協同で研究・開発され、2000年にデビューしました。以来、多くの消費者の支持を受けて、年間約200万足を売り上げ、1歳から7歳までの子どものカジュアルシューズ市場でトップクラスのシェアを誇ります。自社ブランドであるIFMEは、商品の企画・開発・製造から、販売まで、つまり川上から川下まですべてを自分たちでコントロールするビジネス。川上から川中がビジネスの主流である商社としては珍しい取り組みです。現在、さらなるブランド価値向上を目指し、消費者とよりつながる新たな取り組みを進めています。

ブランド価値を向上させるために行った取り組みとは?

子どもの足の成長を把握するのは親にとって難しいこと。いつのまにか1cm大きくなっていた!ということも少なくありません。その結果、多くの子どもがジャストサイズではない靴を履いている可能性があります。子どもの足の健やかな成長を謳っているIFMEだからこそ、子どもにジャストサイズの靴を届けることは、私たちの使命であると考えました。ではどうすれば、子どもの足のサイズの変化を把握できるか。それは計測するしかありません。そこで、私たちは、精度が高く手軽に計測できるスマートフォン用のアプリを開発。2019年10月にサービスをリリースしました。努力の成果が実を結び、ダウンロード数は順調に推移しています。

IFMEの直営店を出店するという試みも進めているそうですね

はい。直営店であればIFMEのすべての靴をディスプレイし、IFMEの世界観をリアルに消費者に伝えることができます。さらに消費者の声も直接拾うことができ、それを商品開発にフィードバックすることも可能となります。「日本の子ども靴といえばIFME!」という確固としたポジションを築くために、直営店舗をマーケティング機能も併せ持った戦略的拠点と位置づけ、2020年春のオープンに向け、着々と準備を進めています。

丸紅という舞台で、
あなたが今後チャレンジしたいことは?

消費者向けアプリ開発は丸紅として初めての試みですし、直営店の出店も別ブランドでは経験があったものの私にとってもIFMEとしても初めての試みであり、既存の枠組みを超えるチャレンジングな取り組みでした。一方、ブランドというものは新しいこともやりながら、DNAはしっかりと守っていかなければならないもの。20年かけて育ててきたIFMEブランドも何か一つ間違いが起これば一瞬でダメになってしまいます。2年間物凄いスピードで新しいことに取り組んできましたので、これからの1年は組織体制を整えるなど、基本の足腰の部分を強化していきたいと思います。今後の取り組みには、このバランスが大切かなと考えています。

After Work

一人娘は12歳。日々「女子トーク」を楽しんでいます。学校では吹奏楽部に所属し、私が昔使っていたフルートを吹いています。私も久しぶりにフルート演奏をしたいな!と画策中です。音楽全般が好きで、最近は、子どもに誘われて「嵐」のコンサートも行ってきました(笑)。

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