INTERVIEW

思いがけない異動で得た経験と刺激をきっかけに、
一般職から総合職へ。
エネルギー本部の戦略企画を担う。

髙橋 詩織SHIORI TAKAHASHI

エネルギー本部
エネルギー戦略企画室
法学部 | 2014年卒 ※所属部署は取材当時のものです

MY CAREER

2014年
エネルギー本部 天然ガス第二部 天然ガス事業第四課
2016年
エネルギー・金属グループ
2019年
エネルギー本部 エネルギー戦略企画室

丸紅に入社を決めた理由を教えて下さい

父親の転勤に伴い、幼少期をシンガポールで過ごすなど、子どもの頃からさまざまな地での生活を経験してきました。そうした背景もあり、就職活動ではグローバルな舞台で、常に世界を意識して仕事ができることをひとつの軸にしていました。また、小さい頃から実家の近所にある都市ガスのガスタンクを見るのが好きで、人々の日常と生活を支えるインフラ(ガス)に関心があったため、グローバルでエネルギーに関われる仕事、それを実現できるのが商社だと考えたのです。就職活動当初は一般職での就職は考えておらず、一般職で応募したのは商社だけでした。丸紅は職掌に関係なく、一般職にも主体的に責任ある仕事を任せていると聞き、丸紅ならばやりがいを感じつつ、全体を俯瞰して足りない部分を補完するという自分の長所を活かして自分らしく働けると考えて、丸紅への就職を決めました。実際に希望通りエネルギー本部に配属され、LNGプロジェクトの案件管理を担当するなど、入社直後から色々な仕事を任せてもらい、やりがいのある仕事に打ち込むことができました。

これまでのキャリアにおける
ターニングポイントは?

入社3年目に、当時のグループCEO※が新設したシンクタンクチームの一員に、一般職としては唯一、私だけ抜擢されたことです。突然の辞令で青天の霹靂でしたが、後戻りはできないと腹をくくったことを覚えています。このチームはエネルギー本部内のさまざまな部署から集められた、数名の少数精鋭で構成され、グループCEOの経営判断に資する各種調査を行い、報告を上げることがミッションでした。それまで担当していた業務と異なり、エネルギー本部の各事業のつながりや、会社全体の活動を俯瞰して判断することが必要となり、モノの見方や視野が大きく広がりました。また雲の上の人と思っていたグループCEOと日常的に接し、さまざまな面で大きな刺激を受けました。総合職に転換したのも、このチームで活動していた入社5年目のことです。その後、チームは現在私が所属する戦略企画室に組み込まれる形で解散しましたが、この3年間で得た経験や知識は今も私の大きな基盤になっています。 ※エネルギー本部が属する、エネルギー・金属グループの責任者

戦略企画室ではどのような業務を
担当しているのでしょう?

戦略企画室は本部の中の経営企画部に相当する部署です。大きなミッションのひとつは本部長と密に連絡をとりつつ、エネルギー本部がめざすビジョンを策定すること。とりわけエネルギー業界は低炭素社会の実現という課題に直面しており、それに向けてどのような施策を打つべきかを模索しています。また、エネルギー本部の組織・人事、広報・IR、稟議・決裁、計数分析・予決算管理機能も担っており、私は主に人事、広報・IR関連の業務を担当しています。具体的には研修の企画立案や運営といった人財育成と、個々の希望や適性に応じたキャリアパスの実現などです。また、若手社員からの個人的な相談にも日々応じています。相談内容は人それぞれで、たとえば資格取得のための自主学習を支援する会社の制度があれば教えてほしい、といったものもあれば、今後のキャリアについてアドバイスを求められることもあります。経営層と日常的に議論を交わしていた私は、年次が近くキャリアを相談しやすい存在に見えるのかもしれません。

仕事をするうえで、髙橋さんが大事にしていることは何ですか?

言わなくてはならないことは、上司であってもきちんと伝えることを心がけています。一般に情報は現場から経営層に上がるまでに整理されていきます。精査され洗練されるといえば聞こえはいいですが、一方で生々しく切実な現実から乖離していくという側面も持っています。そんなときはしっかり物事の本質を再確認できるよう提言することが重要だと思います。人財育成の現場にいると、若手社員は自分のキャリアは自分で選択したいと考えていることを肌で感じます。そのような希望も考慮できるよう、今後、制度面も含めた改革を進める必要があります。そのために言うべきことはしっかりと伝えていく。それが私の重要な役割だと考えています。

丸紅の一員として、
あなたが大切にしているポリシーは?

エネルギー本部は丸紅の中でも特に雰囲気の良い本部だと思っています。しかし、現状に満足していては進歩はありません。さらに働きやすい組織をめざしていく必要があります。そのためには全体最適化をはかりつつ、壊すべきものは壊していく。そんな覚悟と行動力こそが、これから求められる姿ではないでしょうか。

After Work

最近はコロナ禍ということもあり、おうち時間の楽しみ方を工夫しています。元々紅茶好きな一家でしたが、在宅勤務のお供に色々なお茶を買い足した結果、気付かぬうちに家が茶葉だらけになっていました(笑)最近のブームは「グリフォンティー」というシンガポールのティーブランドです。休日は夫と紅茶を飲みながらチェスをしたり、平日は妹から貰った超難解1000ピースのジグソーパズルを、夜な夜な夫と解いて楽しんでいます。

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