Person

持続する志―。
熱い想いを胸に秘め、
権益ビジネスのフロントに立つ。

総合職
諏訪 冬毅
MIECO INC.

「経営」を学びたいという想いがあった。
丸紅に感じた、追いつき追い抜くという気概。

世の中の問題を根本的に解決するには「経営」が重要だ。ならば、その「経営」を学べる場はどこにあるのか。そこで私が見つけたのが総合商社という選択肢でした。たとえば、駐在員として新たな会社を立ち上げる場合、人材の採用から、営業、法務、財務など多彩な知識が必要となります。経営に必要な多面的な知識と経験を机上の空論ではなく、海外の現場で実践経験として、培うことができるのは総合商社だけだと考えました。総合商社の中で丸紅を希望したのは、社員数が同業他社よりも少なく、若手でも仕事を任され活躍できる環境だと感じたから。また、丸紅は業界トップではなく追う立場。追いつき追い抜くという気概や勢いを感じたことも、入社を決めた理由の一つでした。

現在、私が所属する石油・ガス開発部は、油ガス田の探鉱・開発・生産に至る資源開発の上流工程で権益ビジネスを展開しています。私たちは投資によって権益を獲得し、収益の最大化を目指す取り組みを進めています。また、既存で保有している油ガス田の適切な管理も重要な役割の一つ。当社は米国、英国、シンガポールに油ガス田開発に従事する事業会社を有しており、そこを通じて米国メキシコ湾、米国陸上、英領北海、インド洋で油ガス田権益を保有、操業しています。それらをコントロールしつつ、新規油ガス田買収の検討、プロジェクトに必要となる資金調達関連の業務等を通じて、世界中に優良資産(油ガス田)を積み増やしていくことがミッションです。

米国メキシコ湾・巨額の油ガス田買収、
入社してわずか半年、重責を担った。


私の担当エリアは、米州(北中南米)。中でも米国メキシコ湾の油ガス田には、入社直後から関わってきました。当社は米国深海油ガス田が持つポテンシャルにいち早く着目し、早期参入したことで他社よりも早い段階で知識や経験を習得し、世界のプレーヤーと良好な関係を築いており、このエリアでは日系企業の中でトップランナーとなっています。

2010年、当社は英国石油メジャーが保有する海底油ガス田の一部権益を買収・取得しました。買収額は6億5,000万ドル(当時の為替で約520億円)。当時、新入社員だった私も、売買交渉に参加するため米国ヒューストンに飛びました。交渉は無事終了。しかし、その後、事態は急展開を迎えます。

5億ドル以上の買収案件は独占禁止法に抵触する恐れがあり、その回避のために必要な書類の提出が求められたのです。書類を提出できなければ油ガス田売買は成立させられない。

上司からは「書類を出すまで帰国するな」の一言。私がやるしかない。米国当局に求められた書類は、当社が出資する1,000以上の会社に関する膨大な資料。提出期限のリミットまでは3週間しかありませんでした。当時の私は入社してまだ半年。右も左もわからない状態。大きなプレッシャーの中、現地弁護士事務所に協力をあおぎ、あえぐように資料作成を進めました。膨大なデータの整理。多数の関係者へのヒアリング。東京の関連部署に事の重大さを理解してもらえないことも大きなハードルでした。まさに四苦八苦しながら完成させることができた書類。そして、それは6億5,000万ドルの油ガス田買収が成立したことを意味します。これまでで最も辛く、そして、初めて、自分の力でやりきれたと感じられた仕事でした。

世界のスーパーメジャーと戦う、
仕事が生む圧倒的ダイナミズム。

米国メキシコ湾の油ガス田買収以来、数々の案件立ち上げに携わってきました。そのいずれもが、世界各国に安定的にエネルギー資源を供給するという社会的意義が大きいものであり、この仕事のやりがいは、そこにあると私は感じています。現在、私は、米国メキシコ湾に保有する既存油ガス田権益の管理業務に加えて、アメリカ大陸における新規油ガス田の買収検討を進めています。ポテンシャルの高い油ガス田の情報があれば、その本質を見極めるため、米国、カナダ、コロンビア、ペルーなど、米州各国に飛ぶことも少なくありません。また権益買収は数百億円以上の巨額投資となるため、プロジェクトに必要な資金調達も考える必要があります。時には数千億円という巨額の資金が動く中、世界のスーパーメジャーを相手に大きな舞台で戦う、そのダイナミズムがこの仕事の魅力なのです。

今後の当面の目標は、海外駐在員として権益ビジネスの現場で経験値を積むこと。現場でこそ、多くの知識を吸収し多彩な経験を積める。30代で徹底して経験を積み重ねたい。それらの知見をベースに、いつか、入社当初に想い描いていた、会社経営に携わりたいと思います。「経営」によって、人を支え、世界を支えたい。その想いが、今も私を衝き動かしています。

My Roots

人を支え、世界を支えたい。ボランティアを通じてそう思った。

学生時代、タイの孤児院でボランティア活動を行いました。タイ全土にいる障害を持つ孤児たちのチャリティイベントを開催。その過程で見えてきたのが、孤児院の資金枯渇問題です。ボランティアの現場では、その最前線で日々起こる問題と向き合い、解決策を考えなければいけません。しかし、その裏側では現場を支える資金源の確保など組織の根本的・構造的な問題と向き合わなければいけないと知り、その解決手段である「経営」の重要性を感じました。「経営」を通じて世界の根幹を支えるような、大きな枠組みの中で仕事をしたい。タイでの経験が私のルーツとなったのです。

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