Person

プロジェクトファイナンスの
プロフェッショナルになる。
世界で戦うプレーヤーへの道。

総合職
飯田 隼都
本社管理 財務部
取材時:財務部 投資事業金融室

ビッグプロジェクトの醍醐味を味わいたかった。
今、プロジェクトファイナンスを自らの手で動かす。

就職活動では、当初幅広い業界、企業にアプローチしました。そこで志向したのが、限定的な分野ではなく幅広く活躍できるフィールドがある業界です。もう一つ考えたのは、資源や電力などのビッグプロジェクトに関わりたいということでした。プロジェクト系の仕事というのは、個人が単に頑張るのではなく、組織、チームが最適な方向に進むことが求められ、大学時代の「主務」の経験を役立てることができるとも思ったのです。そうした自分の志望にジャストフィットしたのが総合商社でした。なぜ丸紅かといえば、私が手がけたいと思っていた電力分野が、業界NO.1であったから。また真摯さや真面目さなど、自分と同じ雰囲気、空気感を持っている社員が多かったことも入社の理由の一つです。

現在、私が所属する部署の役割の一つが、プロジェクトファイナンスの組成支援。プロジェクトファイナンスは、通常のコーポレートファイナンスとは異なり、事業やプロジェクトが生み出すキャッシュフローを返済原資として組成される金融スキームです。私が担当しているのは、電力・プラントグループです。発電所の建設・運営などで、1,000億円を超える規模のビッグプロジェクトになることもあり、プロジェクトファイナンスの組成が案件成功の鍵となります。当社はスポンサーの立場として政府系金融機関や民間銀行からなるレンダー側と交渉し契約合意に結び付けていきます。プロジェクトファイナンスの場合、金額や金利、借入期間も交渉の大切な要素になりますが、事業リスクを精査し抽出する作業が極めて重要です。その事業が確実にキャッシュフローは生み出せるかどうかが、レンダー側にとって最も着目する点。収益の源泉がしっかりと担保されているのか、燃料供給は確実か、プラント建設の工期は適切か等々、リスクを洗い出して、そのリスクを前にして交渉は進められます。現在、交渉が佳境に入っているものもあり、win-winの関係で契約をクローズさせたいと考えています。

M&Aのオリジネーションでニューヨークに飛んだ。
貴重な体験だった、初めての海外出張。


私は入社以来、一貫してファイナンシャル分野の業務に従事していました。現在の部署の前に所属していたのが財務部企画業務課です。連結子会社は資金効率のためにグループファイナンスを利用するのですが、調達資金を全社にどのようにして効率的、効果的に流すか、またどう管理するか、その仕組み作りに携わりました。いわば調達資金のコントロールタワー的役割を担っていました。現在は投資事業金融室に所属しており仕事内容は大きく変わっています。プロジェクトファイナンスを適用した資金調達に加え、M&Aの支援も行っており、その一環として、案件発掘のためにニューヨークに飛びました。営業グループの投資戦略に合わせて、ターゲットとしている業界はどのような業界で、どのような会社があり、どのような事業形態なのか、現地で調査研究のうえ、ターゲットリストを作成するのが主な目的です。

初めての海外出張、一人で向かったこと、言葉の難しさもあってかなり苦労しましたが、優秀な現地駐在員・ナショナルスタッフのサポートもあり、最終的に数千社の中から十数社をピックアップしました。現地の投資銀行の人や現地駐在員・ナショナルスタッフという人種、文化、考え方の異なる人たちとディスカッションすることもでき、M&Aのダイナミズムを金融・経済の中心であるニューヨークで直に触れることが出来た貴重な体験でした。

投資事業金融室では、グローバルに案件のサポートを行っています。私が出張したニューヨークだけでなく、ロンドン・シンガポール等とは継続的に情報交換を行い、現地の動向を把握しています。M&Aに必要なことは業界動向、金融市場、関連市場の情報を常に収集分析することであり、私も常にアンテナを張り巡らせていきたいと思っています。

新規投資案件を、審査を通じて牽制する。
リスクを抽出し、リスク耐性を見極める。

私のもう一つの業務が、牽制の観点から行う新規事業の審査です。新規投資にあたっては、営業部が考えるリスクだけでなく、あらゆるリスクを抽出し、そのリスク耐性を見た上で適切な投資かを判断していきます。チャレンジングなものを支援すると同時に、私たちはリスクが高いものに対して、あるときはコンサバティブである必要もあるのです。特に当社のビジネスは開発途上国で長い期間に亘ってビジネスを行うものが多く、事業そのもののリスクだけでなく、為替・金利・インフレーション等のマクロな市況の将来動向まで予測をした上で、チャレンジングなビジネスが当社の投資として相応しいのかを判断します。私たちの審査を踏まえて案件がクローズするプロセスに達成感がありますが、もちろん、リスクが高すぎる場合、新規投資にストップをかける場合もあります。

私個人の今後の目標は、プロジェクトファイナンスのプロフェッショナルになることです。そのためには、プロジェクトの現場を肌で知ることが大切だと思っています。現地に飛びプロジェクトの理解を深めることで、よりレベルの高いプロジェクトファイナンスを組成・実行できると考えています。プロジェクトファイナンスはグローバルベースで進化を続けています。常にアンテナを張り巡らせて情報・知識を吸収し、プレーヤーとして成長していきたいと思っています。

※2017年現在、飯田はMARUBENI MIDDLE-EAST & AFRICA POWER LIMITED(ドバイ)に出向している。出向先ではプロジェクトファイナンスの組成実務を行っており、着実にプロフェッショナルとしての経験を深めている。

My Roots

組織をいかに動かすか、ソフトテニス部のマネジメント業務で学んだこと。

大学時代はソフトテニス部に所属していました。選手として試合に出る傍ら、部員が少なかったため、「主務」としてチームのマネジメント業務を担当しました。プレーヤーとしてがむしゃらに頑張ることも大切ですが、主務の業務を通じ、一度全体を俯瞰して、組織が最適な方向に進んでいるかという、全体観のような観点で物事を考えることができるようになったと思います。そして最適な方向に進むには、自分がどう動けばいいか。その試行錯誤を継続したことは、現在の仕事にも非常に役立っていると感じています。

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