Person

アフリカの大地で
奮闘する男の壮大な未来図

総合職
末次 哲也
自動車・リース事業本部
自動車第二部 自動車第三課
取材時:自動車・リース事業本部
自動車第二部

ビジネスで大事なことは、アフリカが教えてくれた

ザラついた砂埃は、視界を黄色く染める。ガーナの首都アクラ。中心部の道路こそ舗装されているものの、状態は著しく悪い。自動車未開の地で末次哲也は、丸紅の100%子会社であるトヨタガーナ社の駐在員として、自動車の販売に悪戦苦闘する毎日を送る。
入社時に自動車部アフリカ課に配属された末次は、3年目にケニアのナイロビ支店に異動。今はガーナに駐在している。
ガーナのGDPは低く、自動車の個人所有は少ない。街を走るクルマは欧米諸国で廃棄された中古車ばかり。それでも、末次はガーナに可能性を感じている。
末次は大学時代、アフリカと南米を1年間旅した。その経験から、入社3年目にケニア・ナイロビ支店に異動。そこではケニア以外にもエチオピア、ウガンダ、タンザニア、南スーダンを担当した。担当業務も自動車のほか建設機械・農業機械・航空機・港湾開発・化学品と多岐にわたった。
「新興国では、あらゆるものが日本と異なります。ですから、現地の文化や価値観を学び、それをリスペクトすることが大事だと痛感しました」

品質もサービスも意識も徹底、そして、最高の評価を手中に

世界でも指折りの企業、トヨタ自動車。ガーナでは、大統領もトヨタのランドクルーザーに乗るほどだ。
「ガーナでもトヨタのブランド力は抜群ですが、お客様は価格を重視します。私はお客様にトヨタ車の品質がどれほど優れているかを第一に、さらに手厚いアフターサービスを理解してもらえるように努めています」
現場で品質管理を徹底させた末次は、トヨタ流を指導することで意識改革を進めた。
「トヨタには、毎年、その仕事ぶりを評価するシステムがあります。トヨタガーナは、サービス面で最高の評価を4年連続で獲得。一昨年は販売・マーケティング分野でも最高の評価を得ることができました」



現地で自らを鍛え、磨く、若くして飛び立つのが丸紅流

ケニアやガーナでの経験は、末次に何をもたらしたのか。
「私は入社時に、最前線の現場で仕事をしたいと希望したわけですが、本音では、海外駐在は自分にとって時期尚早ではないかと感じていました」
丸紅は若手でも積極的に海外に送り出し、経験を積ませる。それが、自然と若手を磨き、鍛える。そして経験を積んだ今、末次は今度は現地の従業員をプレーヤーにするための知恵を絞る。
「日本では部下に指示を出す場面でも、ガーナではNG。まず話し合いから始めます。そうしないと、従業員のモチベーションが下がって会社が動かなくなるのです。ガーナ駐在で、会社全体を考える視点が身につきました」

ガーナという国全体を、そしてアフリカを考える

末次は、他社がやらないことにも積極的に取り組む。一昨年、オフロードテストコースを作った。ガーナではこれまでオフロードのテストドライブに取り組んでいる会社はなかったが、新しい試みで競合他社と切磋琢磨する。自分たちの先進的な取り組みを他社に模倣されることは愉快なことではない。しかし、ガーナの自動車業界のレベルが上がることはガーナという国の発展にも寄与する。
「我々はリーディングカンパニーですから産業や従業員をしっかり育成することが使命だと考えています。そして、育った従業員があらゆる場面でガーナをリードするようになると信じています」
頭の中で壮大な未来図を描きながら、末次は今日もアフリカで汗をかく。

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