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若月 碧衣

AOI WAKATSUKI

化学品本部
化学品第一部
農学部 | 2015年卒

30代
女性
素材産業グループ
総合職

石油化学品の需給を見極めて、
20隻もの大船団をコントロール。

ご自身の担当業務について

石油化学品のプロピレン・ブタジエンなど、高圧ガス商品の売買・物流を担当しています。これらの石油化学品の多くは、近隣の化学製品メーカーへパイプラインで送られますが、一部は専用船で需要家へ輸送されます。丸紅はおよそ20隻、同商品の貿易においてはアジア最大規模の船団を運用しており、その傭船や調整、オペレーションが私の主たる業務です。石油化学品は、ナフサや天然ガスから生産され、いわゆるプラスチック製品と呼ばれる合成樹脂全般、ペットボトルや合成繊維など人々の生活必需品の原料であり、そのトレードは丸紅が40年以上も続けている伝統あるビジネス。これまでに先輩たちが築いてきた物流・トレードの有形・無形資産を引き継ぎながら、今後の石油化学業界の変化、取引先のニーズを敏感にくみ取り、新たな価値を提供すべく日々活動しています。

これまでのキャリアにおける
ターニングポイントは?

入社3年目の時です。そのタイミングで上司の異動があり、私は部下でありながら上司よりも業務内容には詳しいという立場となりました。それまでは上司やリーダーの指示のもとでオペレーションを行っていたのですが、今度は自分自身が主体的に動くことが必要になりました。業務内容に最も精通している以上、状況の分析はもちろん、判断についても、自分がリードしなくてはいけないのだと、仕事に向き合う意識が大きく変わりました。トレード部門の仕事は日々のオペレーションに追われがちですが、私はこの機会と立場を得たことで、ビジネスの全体像を俯瞰して担当商品のトレードの在り方を考えられるようになりました。

仕事におけるポリシーや
大事にしていることは?

ストレスを溜めないことを心がけています。商社のビジネスには多くの人々が関わるため、自分ではコントロールできない問題が多発します。石油化学プラントでの事故や輸送船での海上トラブルなどは日常茶飯事です。そんな時に感情的になっても問題が解決するわけではありません。起きてしまった事象を冷静に受け止め、淡々と解決に向けた行動をとることが唯一の道です。とはいえ、想定通りに進まないことが重なると心身に疲労が溜りますから、時々、自分を甘やかすようにしています(笑)。美味しいものを食べたり、好きなお酒を楽しんだり、休日に朝寝坊をしたり。それが私のストレス対処法です。

プライベートはどのように
過ごされていますか?

大学時代にバーでアルバイトをしていたこともあり、お酒が大好きです。なかでもウイスキーがお気に入りで、休日には銘品との出合いを求めて地方のバーを訪れたりもします。地方には品揃えの優れたお店があったりするのです。そんな私の夢はスコットランドで自分専用の樽をまるごと買うことです。