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島﨑 陽介

YOSUKE SHIMAZAKI

リスクマネジメント部

応用数理学部 | 2016年卒

20代
男性
コーポレートスタッフグループ
総合職

リスクを最小化し、
事業価値を最大化する。

事業に潜むリスクを
どこまでコントロールできるか

丸紅におけるリスクマネジメント。それは、単に事業を推進するうえで生じる危険要素を回避することではない。「事業に潜む各種リスクを洗い出し、その影響度や頻度を踏まえたうえで、事業を成長させるため『リスクをコントロール』する。それがリスクマネジメント本来の目的です」と、島﨑陽介は語る。
「既存事業の収益改善と拡大、新規案件の成功確率を高めるために、『どうすればリスクテイクできるか』といった観点で個々の案件に取り組んでいます。ビジネスにリスクはつきもので、それを回避しているだけではチャンスは掴めませんから」
島﨑は、東南アジアのバイオマス燃料製造会社の新工場設立における融資案件を例にあげた。この案件では、融資先の財務体質の脆弱さが大きな懸念材料となっていた。
「融資先企業の体力から見て、予定外の支出があって融資資金を他用途に転用した場合、資金ショートする可能性がありました。そこで、現地駐在員が常にモニタリングする体制を整えるとともに、生産設備を担保に設定。貸倒れのリスクを抑える融資スキームを構築することで融資を実行することができたのです」
バイオマス燃料は化石燃料に代わる非枯渇性エネルギー源として需要が拡大している。リスクを最小化し、その増産体制を整えたことで事業価値を大きく拡大させたのだ。

全社の事業構造を学べる
数少ない仕事

とはいえ、適切にリスクをコントロールするには、丸紅に蓄積された過去の膨大な案件から似たものを抽出して照らし合わせるなど、ビジネスに対する深い知見が求められる。
「当然ですが、先輩に比べると知識も経験も圧倒的に足りません。ですからリスクの分析、検討のための情報をできるだけ得られるよう投融資案件の組成段階から参加することを心がけています」
経験不足は現場感で補う。それが島﨑のスタイルだ。頻繁に営業部に足を運び、営業本部とテイクできるリスクやリスクをコントロールするための戦略をすり合わせていく。
「現場を知ることで、リスク面での攻めと守りのポイントが見えてきます。通常リスクマネジメント部が同席することは少ないデューデリジェンスに参加させてもらうようお願いすることもあります。案件を実現させたいのは私たちリスクマネジメント部も同じです」
今日はプラント、明日は航空機。幅広い事業を展開する丸紅で、島﨑は今日も飛び回っている。
「リスク分析の際は、取引先企業だけでなく、ビジネスモデルや市場環境まで広く、深く調査する必要があり、日々知識が深まっていくこともこの仕事の面白さの一つ。若手のうちから、丸紅が手掛ける事業の構造を学べていることは、今後の私自身に必ずプラスになると思っています」