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小川 大介

DAISUKE OGAWA

フォレストプロダクツ本部
パッケージ事業部
Kraft of Asia
Paperboard & Packaging社 出向
法学部 | 2008年卒

30代
男性
生活産業グループ
総合職

東南アジア一番の工場をつくる。
ベトナムの地から、その挑戦を。

足りないのは、自分たちが一歩踏み出す勇気だけだった

ベトナムの南部のホーチミンから南東に行った工業団地。そこに、ヘルメット姿の小川大介がいた。
「出向先のKraft of Asia Paperboard & Packaging社(以下、KOA社)は、2018年にベトナムで立ち上げた丸紅100%出資の事業会社です。ベトナムに段ボール原紙を作る工場を建て、運営をするプロジェクトを進めており、チーム一丸となって2020年度下期の稼働を目指しています」
丸紅は、国内外で段ボール原紙製造・販売の知見を積み重ねてきた。しかし海外で丸紅単独で段ボール原紙製造会社をゼロから立ち上げて運営するのは初めての試みだ。
「ベトナムではパッケージ市場の成長が著しく、どんどん伸びるマーケットが目の前に広がっています。ではなぜそこに飛び込まないのか。丸紅には知見・経験は十分にある。足りないのは自分たちが踏み出す勇気だけだ、と気付いたのです。自身が過去に経験のないプロジェクトを担当したとき、四苦八苦しながらも懸命に努力し乗り越えた経験から『やってやれないことはない』というのが私の持論です。信じてやり続ければ絶対に成功すると思い、日々業務に取り組んでいます」
小川の役割は、工場建設の工程やコスト管理から、許認可取得、ユーティリティの調達までと幅広い。
「KOA社が目指すのは、環境に優しく市場のニーズにマッチした商品の製造と販売。それを実現するには、目標とする商品が生産できる設備や建屋がスケジュール通りに立ち上がっていなければなりません。そのハード面の立ち上げに関わる業務全般を任されているので、その時々で必要となる業務を自分自身で探し・考え・実行することが求められています」

ベトナムでの挑戦の姿勢が
丸紅全体に波及する

ベトナムで新しい段ボール原紙工場を設立・運営し、そこで働く人々に日本の持つ技術・ノウハウを引き継ぐことができれば、同国の産業発展にも貢献できる。このプロジェクトが持つ重要な意義の一つだ。
「工場稼働時には、200人以上の社員が必要となります。そのため、現在社員の採用・教育も進行中です。彼らが真剣にKOA社のために学んでいる姿を見ると、社員全員が幸せに働ける会社にしていかなければならないという責任を感じ、それがやりがいにもなっています」
最近では、他のコモディティ部隊も小川たちに続いてベトナムの工業団地に進出した。小川たちの挑戦と想いは、丸紅全体にも波及している。
「Kraft of Asia。この社名が示すように、私たちは、将来ベトナムだけでなく、周辺の東南アジア諸国でも同事業を展開していきたいと考えています。このチームならば、必ず東南アジア地域で一番の工場を作ることができると信じています」