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田中 光久

MITSUHISA TANAKA

営業経理部
大学院 工学系研究科 | 2009年修了

30代
男性
コーポレートスタッフグループ
総合職

イノベーションを起こすための
時間を生み出す仕掛け人。

二つの視点を持つ
営業経理という仕事

領域の異なる14の営業本部。多岐に渡る事業を行っている丸紅において、その営業活動を支える経理組織も重要な役割を担っている。営業経理部に所属する田中光久は、こう語る。
「事業の幅が広い丸紅では経理処理もさまざま。国によって会計基準や税制も異なるため、一般的な企業のように、経理業務を一つの組織にまとめるのは無理があります。営業経理部では、各営業部の計数管理を担い、かつ、営業と共に海外へ出張し現地の税制調査や経理支援まで行います」
一方、経理処理の定型業務のやり方を見直し、最新のツールを導入することなどにより、スリム化・効率化を実現することで、 社員がさらに付加価値の高い業務に当たれる時間を生み出すことも田中の役割だ。
「プログラミングを活用し、業務を効率化・自動化するシステムを自ら組むこともあります。ユーザーの使える時間が増えれば、それはビジネスの拡大につながりますので」
田中は現在、ロボティック・プロセス・オートメーション※(以下、RPA)やマクロを活用した業務改善に取り組んでいるという。

※ 業務効率や自動化を図るシステムの動作やエクセルなどのマクロ動作をPC上で自動化できるシステム

効率化や自動化が目的ではなく
生まれた時間に意味がある

自動化システムを活用すると何が変わるのか。
「入力作業を自動化できるので、簡単に言えば、2~3時間費やしていた業務が、ボタン一つ押せば10分で終わるようになります。私に求められているのは、社内の業務を整理し、自動化できるポイントはどこか見極めること。そして、適切なシステムを提案することです」
導入から2年、最近ではユーザー部署側から「この作業はRPA向きですよね」といった相談をもらうことも増えてきており、自分たちの活動が周知されてきたという実感があると田中は言う。
「入力業務をRPAで代替し、別の業務に取り組める時間をより多く確保する。それにより個人の能力をこれまで以上に発揮することができ、丸紅にとって新しい価値の創造にもつながる。間接的ではありますが、RPAの活用を推進することで、イノベーションの一角を担っているという自負があります」
近い将来、海外への駐在を希望しているという田中。これまでの経験を活かして、ナショナルスタッフや駐在員の業務効率化にも寄与し、丸紅グループの価値創造にさらに貢献していきたいとビジョンを語る。