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喜納 辰樹

TATSUKI KINA

航空・船舶本部
船舶部 MMSL PTE.LTD.
(2020年3月31日時点 現所属:経営企画部)
経営管理教育部 | 2009年卒

30代
男性
社会産業・金融グループ
総合職

グローバルマーケットの中心で
人種の垣根を越えて働く面白さ。

ご自身の担当業務について

2011年にシンガポールで立ち上げた船舶保有・運航会社MMSL PTE. LTD.(MMSL社)に出向中です。海運業界の一大集積地であるシンガポールで同事業を開始することで、従来以上に当社の船舶保有・運航業を深化させ、生活に欠かせない海上物流のさらなる発展に寄与することを目指しています。これまで丸紅は日本国内で船舶保有・運航業を運営していましたが、100%出資の海外子会社を一から立ち上げて運営するのは初めての試みです。スタッフの80%は外国人。多様な人財が働く環境で、人種の垣根を越えながら組織一丸となって会社の目標を達成することに非常に面白さを感じています。
シンガポールは国を挙げて海運業を支援しており、いたるところで大型船が港に寄港・停泊しているのを目の当たりにすると、グローバルマーケットに身を置いていると実感し、改めて刺激を受けます。また、新造船(新しく建造される船)が竣工する際には、関係者一同で喜びを分かち合い、これまでの苦労が報われる瞬間を味わえます。同時に、船を安全運航すべく、改めて気が引き締まります。

これまでのキャリアにおける
ターニングポイントは?

シンガポールに駐在した初年度に、中古船商売でトラブルに巻き込まれた経験です。MMSL社が船の売主で、顧客である買主の企業はMMSL社にとって初めての取引先でした。契約は順調でしたが、船の引渡直前になり、こちらには直接的に関係の無い問題が発生し、引渡に支障をきたしていました。顧客からは契約外の理不尽な要求を受けることもあり、この契約は破棄しないといけないのではないか、という危機感もありました。しかしそんな状況であっても、顧客の悩みに真摯に向き合い、問題解決に向かって粘り強く協議していくことで、次第に顧客からの信頼を得ることができ、最終的には予定通りに引渡を行うことが出来ました。その後、その顧客が後続案件として新造船を検討する際に、信頼出来るパートナーとして丸紅に真っ先に声がかかり成約に結びついた時には、「困難をともに乗り越えた先に信頼関係が生まれる」ことを強く実感しました。この経験は現在も仕事の糧となっています。

仕事におけるポリシーや
大事にしていることは?

相手をリスペクトして向き合うことです。丸紅は、手掛けるビジネスの規模の大きさ、領域の広さから、業務遂行時に社内外含めて多くの関係者と折衝する機会があります。さまざまな考え、価値観が混ざり合う中で、時には相手の意見をなかなか理解出来ない場面にも遭遇します。自分の考えのみに固執すると折り合わないこともあり、何故違う意見となるのか、相手のことをリスペクトして考えることで、初めて着地点を見出すことが出来ます。複数の関係者の気持ちが一つとなり、複雑な仕事を成し遂げた時には、自分一人で出来る仕事よりも大きな達成感を得ることができます。

プライベートはどのように
過ごされていますか?

シンガポールで知り合った友人達とテニス、ランニング、東南アジア旅行などをして休日も充実した日々を過ごしています。たまにコンドミニアムに付随のBBQスペースでBBQも楽しんでいますが、日本では味わえない海外生活の空気に浸り、ついつい酔っぱらってしまいます(笑)。また、旅行に関しては、どこの国に行っても会社の同僚がいることはとても心強く、丸紅が世界で活躍していることを改めて実感します。駐在員ならではの観光スポット、レストランなどを紹介してくれるので、ガイドブック頼りでは味わえない現地の空気を満喫することができます。