4

関田 強志

TSUYOSHI SEKITA

アグリ事業本部
アグリインプット事業部
商学部 | 1999年卒

40代
男性
食料・アグリグループ
総合職

画期的な販売体制を築き、
アグリ事業の未来を拓く。

丸紅転職後のロンドン駐在で
ターニングポイントが

関田強志は、新卒で別の総合商社に入社し、農業資材ビジネスに従事。その後農業資材メーカーを経て、30歳のとき丸紅に転職した。
「当時丸紅は、日本、米国、英国、オランダ、中国、マレーシアに農業資材の事業会社を有していて、グローバルにビジネスを展開していました。この大きなフィールドで自分の力を試してみたいと思ったのが転職のきっかけです」
丸紅における関田のキャリアでターニングポイントとなったのが、2015年からの英国駐在だと言う。
「英国にはAgrovista社という事業会社があります。農業資材の販売のみならず、環境負荷の低減や精密農業の分野において先進的な取り組みを進めている会社です。私は、新卒以来一貫して農業資材ビジネスに携わってきた自負もあり、先方にとってメリットのある提案ができるはず、との思いで、欧州会社着任後すぐにAgrovista社の社長を訪問しました」
しかし、関田は社長から痛烈なカウンターパンチを受けることになる。

「あなたのキャリアと経験で何ができるのか」
そこから、2年を費やす挑戦が始まる

「一言、あなたのキャリアと経験で何ができるのか、と(笑)。これまで、自らの力で会社を成長させてきたという社長の自負から発せられた言葉でもあったと思います。突然やってきて、提案とは何だと」
しかし、Agrovista社の今後の成長のためにさらなる価値創造が必要だと感じていた関田は、社長の言葉に奮起した。
「従来、Agrovista社の欧州市場開拓は、同社の社員だけが販売を担当していました。でも少し目を転じて丸紅の欧州各国の拠点・ネットワークを活用すれば、販売力を格段に強化できると考えたのです」
丸紅グループとして事業シナジーを追求するためには、事業会社と丸紅の海外拠点の協働が必須。 しかし、Agrovista社の営業には農業と商品に対する深い知見が求められる。それぞれのビジネスに取り組んでいる丸紅の各拠点の社員に、さらにAgrovista社の営業に必要な知見を身に付けてもらうことは、一朝一夕に実現できるものではないことは関田にも分かっていた。
「そこからは欧州中を回りました。欧州各国の丸紅の拠点を訪問し、セミナーを開催して農業資材ビジネスやAgrovista社の商品についてレクチャーをしたのです。拠点のスタッフも、ビジネスの将来性に納得しなければ協力してくれません。産業の成長性についても熱く語りまくりました(笑)」
2年間の奮闘により、丸紅の欧州11ケ所にあるすべての拠点と連携し、Agrovista社の販売体制を構築。同社の収益にも大きく貢献した。
「Agrovista社の社長が退任するとき、良くやった、と声をかけてもらえたのが忘れられません。仕事において最も大切なのは、ビジネスを成長拡大させていくという想いや意志を関係者と共有すること。相手側の目線に立って必要なことを考え、自らアクションを起こし、そして結果を出すこと。それを実感することができた経験でした」