工藤 佑太

YUTA KUDO

デジタル・イノベーション室
大学院 情報理工学研究科 | 2014年修了

30代
男性
コーポレートスタッフグループ
総合職

データサイエンティストとして商社に。
丸紅にイノベーションの風を。

AIによるデータ解析が拓く
商社ビジネスの可能性

大手電機メーカーの研究所で、5年間AIを応用した画像認識の研究開発に従事した工藤佑太。彼は自分が今丸紅にいる理由をこう語る。
「自分の技術をビジネスの現場により近いところで活かしてみたいと思ったんです。所属するデジタル・イノベーション室は、将来的に爆発的成長を見込める、新たな分野の開拓をデジタル側面から支援することを目的として発足した部署。私はデータサイエンティストとして、丸紅のビジネスにイノベーションを起こすための取り組みを進めています」
具体的に工藤らの取り組みは、どのようにビジネスの現場に反映されるのだろう?
「たとえば、品質や生産性に影響を及ぼす工場設備のトラブルを事前に検知できたとしたら? これまで不可能だったことも、今では、センサーで設備の稼働状況のデータを蓄積し、それらを機械学習によって解析することで、トラブル発生のパターンを認識して事前に検出することが可能です」
こうした機械学習は、世界市場や社会的情勢の影響を受けやすい海運市況の予測などにも活用できる。商社ビジネス×デジタルの動きは、もう現実のものとなっているのだ。
「デジタル技術を活用することで、商社ビジネスのさまざまな局面で発生する課題を解決することができます。長年幅広い事業を手掛けてきた総合商社ではデジタル活用の可能性も無限です。大学院や前職で得た知見を用いて、丸紅のあらゆるビジネスの支援をしたいと思っています」

営業部門との協働が
新たな付加価値のヒントに

デジタル技術を新たなビジネス創出につなげるには、工藤自身が商社ビジネスに精通し、営業部と課題意識を共有していかなければならない。
「どのビジネスにどの技術を適応させれば新たな付加価値が生まれるのか。その最適解を導くには、営業部のメンバーと密に協働していく必要があります。たとえば商社が取り扱うさまざまな食品の品質を画像認識技術で的確に把握できれば、食品ビジネスの新たな展開へつなげていけるかもしれない。社内で職能が異なるプロフェッショナル同士が対話を重ねることができる環境だからこそ、こうした気づきが生まれるのです」
工藤は、スマートシティなど、デジタル技術を駆使した新しいインフラ構築などにも挑戦していきたいという。
「転職して感じるのは、丸紅という会社が新しいことに貪欲であり、新しいビジネスに前向きであること。そこにダイナミズムも生まれていると思います。その環境の中で、大きなイノベーションの風を起こすことが、当面の私の目標です」