船山 信一郎

SHINICHIRO FUNAYAMA

営業経理部
商学部 | 2006年卒

40代
男性
コーポレート

事業会社のバックオフィス業務支援から
丸紅の収益とガバナンス強化に貢献する。

ご自身の担当業務について

電力本部および新エネルギー開発推進部の予決算業務を担当しています。新エネルギー開発推進部は2023年度に新設された営業組織で、経理業務の運営体制構築・ルール作り・社内周知をゼロから行う必要がありましたが、歴史ある3本部(電力・インフラ・エネルギー)のGood Practiceを新たな組織に導入することで軌道に乗せることができました。
非繁忙期は、非常勤監査役業務、タスクフォースの特命事項対応、業務改善に関するSmall Project推進、担当案件の会計税務相談対応や稟議作成支援等を行っています。昨年度は台湾の発電所建設現場やメキシコの分散型電源事業を行う事業会社に長期出張の上で現場支援を行いました。連結経営には事業会社の自走が不可欠でありながら、特にバックオフィス業務の体制整備や仕組みづくりが疎かになりがちです。そこに営業経理部としての支援ニーズと仕事の面白さを感じており、実際に行動・解決することで、本部の収益とガバナンス強化に貢献したいと考えています。

働く中でのやりがいや仕事の面白さは?

入社13年目、インフラプロジェクト本部が買収したチリの事業会社に4年間出向しました。ガスの配送・小売を行う180年以上続く歴史ある会社に日本人3名で乗り込み、PMI(Post Merger Integration)と呼ばれる経営統合を担当しました。初めは文化と言葉の壁にぶつかり、ガス事業に関する自身の専門性のなさも痛感しました。自分がいなくても会社運営は回る中で、どのように事業会社に価値提供できるか模索する日々でした。泥臭い仕事を拾い、スペイン語を地道に勉強し、現地のコミュニティに溶け込む姿勢を見せる中で、徐々に認められ、責任ある仕事を任せてもらえるようになりました。折しも、世界的な脱炭素の加速やコロナ禍による新規CAPEX拠出停止など、ガス売りで安定した収益を確保してきた事業会社がビジネス岐路に立たされる中で、丸紅の成長戦略を明確に伝えるために何度もパワーポイントを作成し、経営陣と徹底的に議論しました。Boardで経営を行うこと、キャッシュマネジメントの重要性、(安易に迎合せず)言うべきは何度でも主張することの大切さ等を学びました。

働く上で大切にしていることは?

誠実であること、現場ファースト、可能な範囲で情報はオープンにすること(特に悪いニュースほど早く報告すること)。入社4年目、発電所建設工事請負案件の経理担当者としてナイジェリアに4年間駐在しました。ここでは危機管理を学びました。税法の解釈の違いにより課税通知を受領し税務当局に建設現場が封鎖されたことがありましたが、すぐに飛行機で現場に出向き、交渉し、紆余曲折ありながら封鎖が解除されました。自分が行動・解決しなければプロジェクトが止まる緊張感の中で生きた心地がしませんでしたが、当事者意識が備わったと思います。本当にトラブル続きの案件でしたが、現場のダイナミズムに魅了されました。

丸紅の好きなところ・魅力について

総合力。あとは、国籍問わず尊敬できる上司や同僚・後輩に出会えたことだと思います。自分に自信があるタイプではないので、初めは上司や仲間のGood Practiceを模倣し、自分のものにすることで少しずつビジネスパーソンとしての自分の型ができ上がってきたような気がします。個人でできることには限界があることを自覚した上で、各分野におけるスペシャリストの支援を得て問題解決を行い、事業価値向上に取り組んでいきたいと思います。