上松 実央

MIO UEMATSU

次世代コーポレート
ディベロップメント本部
投資マネジメント部
文学部 | 2012年卒

30代
女性
次世代ビジネス

起業家にとって良きパートナーとなるために
悩みながら進んでいく。

ご自身の担当業務について

私は丸紅ベンチャーズに出向し、キャピタリストとして主にコマース、マーケティング、フェムテック領域のスタートアップ投資を担当しています。丸紅ベンチャーズは、2019年に設立されたコーポレートベンチャーキャピタルで、丸紅の総合力を活用して、次世代の事業を生み出すスタートアップの成長に貢献することをミッションに、日本人3名と米国人2名のメンバーで活動しています。投資家や起業家とのネットワークを通じて市場のトレンドについて情報収集しながら投資機会を探索し、投資したい企業と出会ったら、ビジネスモデルや財務状況、市場、リスクなどの分析を通じて投資仮説を具体化していきます。投資後は、丸紅が蓄積してきた知見やグローバルネットワークを活用して投資先の事業拡大を支援します。より良い社会の実現に向けて全てを懸けて事業と向き合う起業家を、投資家の立場でサポートし、その過程にほんの少しでも携わることができることは、やりがいにもつながっています。

働く中でのやりがいや仕事の面白さは?

投資にまつわる一連の業務を経験でき、常に新しい学びが得られるところです。私は、丸紅で投資の仕事がしたいと思っていたので、ソーシングからデューデリジェンス、契約交渉、エグゼキューション、投資後の支援まで一貫して関わることができるところに、やりがいや面白さを感じます。また、目まぐるしいスピードで非連続的に変化する時代の中で、書籍やウェブ上の情報だけでその動きを捕捉するのは難しく感じることがありますが、起業家やベンチャーキャピタリストとの対話を通じて、社会の様々な課題や動向について新たな学びを得られるのはとても刺激的です。一方、この仕事の本当のやりがいは、起業家と苦楽を共にし、企業の成長を実感できた瞬間、そしてその成果が投資リターンとして数字で示された時に感じるものだと考えています。そのため、素晴らしい投資先と出会い、数ある投資家の中から選んでもらい、投資先にとって価値ある存在となるにはどうしたら良いか、日々悩みながら手探りで進んでいます。

働く上で大切にしていることは?

自分の知識と経験だけで浅い理解をしないことと、言い訳をしないことです。問題に直面したとき、まずは自分で直接情報を取りに行きます。そこで見聞きし、感じたことは重要な情報ですが、その後にできるだけ多くの異なる立場の人の話を聞くようにしています。物事を立体的に捉えるために、自分の視点と他者の視点を行ったり来たりしながら、何度も繰り返し考えることを大切にしています。また、商社の仕事はステイクホルダーが多く、板挟み状態になることも少なくないですが、誰に対しても言い訳をしないようにしています。

丸紅の好きなところ・魅力について

本当に色々な人が活躍しているところです。丸紅には、個性豊かなメンバーが集まっていて、その多様性を受け入れる文化があり、一人ひとりに成長の機会が与えられていると感じます。周囲で活躍している人たちも、性格や得意分野、仕事の進め方、キャリアの歩み方は全員異なります。多様なバックグラウンドを持つ人たちと共に働くことで、自分に足りない視点や考え方を学ぶことができると同時に、自分だから貢献できる部分に気づくこともあります。こうした相互作用は私にとっての成長機会でもあり、丸紅の魅力の一つだと感じています。