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人財戦略

HR STRATEGY

HR STRATEGY

GC2024グループ人財戦略

丸紅人財エコシステム

人財は当社グループの最大の資本であり、価値創造の原動力です。中期経営戦略GC2024では、その強化に向けてこれまでGC2021で掲げてきた「丸紅人財エコシステム」を更に進化させていきます。「丸紅人財エコシステム」は、当社の在り姿であるGlobal crossvalue platformを実現していく上で人財戦略の基本となる概念であり、変革の方向性を示すものです。

多様なバックグランドを持つマーケットバリューの高い人財が丸紅グループに集い、活き活きと活動し、会社・組織を越えて行き交い・繋がり、多様な価値観や知を掛け合わせることで、新たな価値創造にチャレンジし続ける、そうした魅力溢れるエコシステムを創っていきます。
「丸紅人財エコシステム」の考え方の起点となるのは、経営戦略と人財戦略の連動です。社長、CAO、CSO、CHROを主要メンバーとする人財戦略会議「タレントマネジメントコミッティ」では、経営戦略に沿った人財戦略の実現を目指し、具体的には人財配置、リーダー開発、エンゲージメント、ダイバーシティ、人事制度改革レビューなどの重要アジェンダを継続的に議論し、経営主導で必要な変革をスピード感を持って推進しています。また、2023年にはCHROを新設し、経営戦略の実行に資する人事制度・施策の策定・推進を担っています。そのほか、経営層と社員が直接つながる対話の機会や、社員の企業価値向上への一体感を高めるため特別奨励金を支給している従業員持株会制度(2023年3月期加入率86.2%)など、各種取り組みで経営との連動を強化しています。

丸紅人財エコシステム

丸紅人財エコシステムの進化

丸紅人財エコシステムの進化

ミッションを核とする人事制度

“ミッションは「組織の戦略実行」と「人財の成長」の根幹”

  • 長期的な企業価値向上の追求は、各組織における戦略実行によって実現する
  • 実力や特性に応じたミッションを付与しそれぞれの人財の貢献を大きくすることが、組織の戦略実行力を高める
  • 戦略実行に資する、より大きなミッションへ挙(こぞ)って果敢にチャレンジし、切磋琢磨することが、人財の成長を促し、マーケットバリューを高める※1

※1 社員一人ひとりがストレッチされた役割や目標に挑戦できるよう、本人・上長が互いに能動的なコミュニケーションを取った上でミッションを設定、期末の評価・本人へのフィードバックを実施、その内容も踏まえ次年度のミッションを設定、これら一連のサイクルを通じて、社員の能力開発やキャリア開発に繋げています。

ミッション

人財開発に関する基本方針

企業価値の源泉となるグループ人財の成長・活躍を促進すべく、On the Job TrainingとOff the Job Trainingの両輪で、人財の開発を推進しています。
On the Job Trainingでは、タレントアセスメントにより可視化されたデータを活用したミッション付与・異動計画による最適配置の推進、若手層の海外早期派遣の推奨や現場経験の促進などのアサインメント施策を実施しています。
Off the Job Trainingでは、階層別・公募型研修のほか、国内外ビジネス・スクールとタイアップするセレクションプログラムなどを整備するとともに、各組織の人財戦略に基づいた組織別研修や国内外グループ社員を対象としたグループワークショップなど、個々のキャリアに合わせた成長機会を提供しています。

人財開発体系図

人財開発体系図

取り組み

On the Job Training

タレントアセスメント

多面観察や自己診断を通じて、一人ひとりの行動の特徴や強み、課題等を可視化します。2024年3月期は全社員の約59.1%に対して実施し、今後も対象を一層拡大していく予定です。可視化された情報は、各組織が異動・配置、ミッション付与や日々のチームマネジメントへ活用するとともに、各個人が、自身を振り返る気づきの機会、今後の能力開発やキャリアプランの検討へ活用しています。

Off the Job Training

次世代経営者育成プログラム「Marubeni Executive LEAD Program」

「丸紅グループをリードする、次世代経営層の育成へ」をコンセプトに、スイスの経営大学院・IMDによる当社専用カスタマイズドセッションを通じて、世界最先端の経営論及びリーダーシップを学ぶ選抜型のプログラムです。

社内MBAプログラム「丸紅マスターコース」

国内ビジネス・スクールの教授を招聘し、経営戦略、会計、財務、組織マネジメント、マーケティング等、事業経営に必須となる知識を講義、ケーススタディ、ディスカッション等を通じて修得するプログラムで、部署・年代を問わず多様な社員が受講しています。

外部オンライン学習プログラム

多様な学習コンテンツを「いつでもどこでもタイムリーかつ効率的に学べる」外部オンライン学習プログラムを導入しています。個々人の成長に向けて、幅広い知識・スキルの習得を一層促進していきます。

自主学習支援

従業員の能力開発や業務では得られない知識・経験の習得を支援することで、意欲ある社員の自律性を更に高めています。中小企業診断士や公認会計士などの資格獲得支援は年間210件程度、ビジネスナレッジに関わる学習サービス支援は延べ2,000人の利用実績があります。

社員とのコミュニケーション

社員交流会

経営層と社員や社員同士のコミュニケーションを促進し、一体感の醸成に資することを目的として、社員交流会を定期的に実施しています。2024年3月期までに延べ2,800名以上の社員が参加しています。
今後も経営層と社員のダイレクトな対話の場や社員同士の交流の場を継続的に設けることにより、社内コミュニケーションの活性化・深化を図っていきます。

エンゲージメントサーベイ

「ベストモチベーションカンパニーアワード2024」において「第2位」を受賞
エンゲージメントとは「個人と組織が一体となり、双方の成長に貢献し合う関係」であると考え、組織マネジメントや諸制度の改善を促し、社員が活き活きと働く環境をつくるために、エンゲージメントスコアを測定しています。2023年7月に実施した調査の結果は約97%の回答率で、スコアが他社平均50.0に対し、当社は62.4となり、働く環境の充実とあわせて、社員のやりがい、モチベーションの向上に繋がっていると考えています。なお、こうした取り組みにより、株式会社リンクアンドモチベーションが2023年に従業員エンゲージメント調査を実施した企業の中から、「エンゲージメントスコア」の高い10社を表彰する「ベストモチベーションカンパニーアワード2024」大手企業部門(2,000名以上)において、丸紅は第2位を受賞しました。サーベイ結果から抽出された当社の強みを引き続き強化するとともに、課題については、各種施策の中で改善に向けた取り組みを行っています。

労働組合とのかかわり

丸紅従業員組合は1949年に発足しました。2024年3月末現在、組合員は2,735名、組織率は約63%となっています。会社と丸紅従業員組合は、会社の繁栄と従業員の社会的・経済的地位の向上を共通目的として、それぞれの立場を尊重し、誠実な話し合いを通じて、秩序ある労使関係を築いています。2024年3月期は、経営との経営組合懇談会や、各種団交※2・委員会等を年間10回開催しました。また、働く環境に関する制度や施策の導入、その運用において、丸紅従業員組合との協業による活動を積極的に推進しています。

※2 労働協約において、1. 組合員の労働条件に関する事項、2. その他会社・組合および組合員に重大な影響を及ぼす事項、は団体交渉事項である旨を定めています。また、会社および組合は、相手方から正当な団体交渉の申入れがあった時は誠意をもってこれに応じ、問題を迅速に解決するよう努力しなければならない旨を規定しています。

データ

従業員の能力開発にあてられた時間

 

2022年3月期

2023年3月期

2024年3月期

延べ年間研修受講者数

32,535人

43,320人

61,031人

延べ総研修受講日数

24,340日

27,029日

30,464日

延べ総研修受講時間

177,000時間

196,000時間

220,864時間

1人当たり平均研修時間(日数)

41時間(5.6日)

46時間(6.3日)

52時間(7.1日)

※人事部主催研修に加えて、CS部・営業本部主催研修および全社e-Learning受講実績等も集計対象に追加しています。

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