INTERVIEW

水素社会実現のパイオニアとなり
社会を豊かにしていくために。

來見 圭祐KEISUKE KURUMI

エネルギー本部 新エネルギー開発部
理学部 | 2014年卒 ※所属部署は取材当時のものです

MY CAREER

2014年
天然ガス第二部 パプアニューギニアにおけるプロジェクトに従事
2016年
天然ガス第二部 ペルーにおけるプロジェクトに従事
2018年
新エネルギー開発部 新エネルギー開発第一課で水素・バイオ燃料プロジェクトに取り組む

丸紅に入社を決めた理由を教えて下さい

丸紅との縁は人でした。面接の際に、面接員に「商社で活躍する人はどんな人ですか?」と質問。その回答を聞いた私は、思わず「それは僕ですね!」と言ってしまったのです(笑)。余計なことを言ってしまったなと後悔しました。その後、内々定が出て懇親会に参加した際にその方と再会したときのこと。「あのときは大変失礼致しました」と謝ったところ「いや、私は君が“それは僕ですね”というから、それを信じて採用したんだ」と。ストレートな言葉に心を打たれ、改めて丸紅しか無いという思いになったことを今でも鮮明に覚えています。

現在の仕事について教えて下さい

私のミッションは、水素やバイオ燃料など、いわゆる化石燃料に代わる低炭素な新エネルギーの事業を作りだすこと。丸紅は、新エネルギー領域の実証事業に以前から取り組んでおり、日本とオーストラリア間における水素サプライチェーン構築や、宮城県富谷市で既存物流網と純水素燃料電池を活用したサプライチェーン構築の実証実験を実施しています。今、私たちに求められることは、実証実験の段階から商業化へと案件を進めていくことです。

新エネルギーの商業化に向けて
取り組んでいることを教えて下さい

私が着目しているのは水素です。日本は世界で最も多くの水素ステーションを保有しているにもかかわらず、水素エネルギーの普及は進んでいません。なぜなら、水素は依然高価で、かつ日常的に活用するためのインフラ構築の実績も少ないのです。当社は、この現状を打破すべく、欧米マーケットでビジネス経験を積み、成功事例を日本に取り入れたいとリサーチを重ねてきました。中でもカリフォルニア州は、低炭素燃料基準の規制が敷かれており、活発なインフラ整備が行われています。現地に何度も足を運び、水素を製造する企業、運搬する企業、そして利用する企業まで、さまざまな関係者の話を聞く過程で、丸紅が取り組むべき事業の切り口のヒントをつかむことができました。現在、ユニークなビジネスモデルを展開している現地企業との協業を目指し、粘り強く交渉を進めています。

印象に残っているエピソードを教えて下さい

入社2年目に、新しい権益買収の案件にかかわったときのことです。案件は社内決裁プロセスの最終段階で、社内調整含め、あらゆる作業が大詰めだったのですが、諸事情により私一人で進めなければならないという事態が起こりました。経験の浅い私はプレッシャーに押しつぶされそうになったのですが、そのとき、財務や経営企画、営業経理などコーポレートスタッフ部門の皆さんが「手伝うよ」と、あらゆる面で助けてくれたのです。営業部だけで仕事はできない、仕事は多くの方の支えがあってこそ成り立つんだと、実感させられた経験でした。それ以来、毎年最終営業日には、日ごろからお世話になっているコーポレートスタッフ部門の方々に感謝メールを送ることで仕事納めとしています。

丸紅という舞台で、
あなたが今後チャレンジしたいことは?

水素が日本で普及しない背景には、調達が難しい上に価格が高く、そして化石燃料のほうが融通が利くという実情があります。また、インフラ整備や燃料電池車の低価格化など、乗り越えるべき課題も多くあります。このような環境下で、水素インフラを確立していくためには、今、取り組んでいる米国の事業を成功させ、水素サプライチェーンの構築と運用にかかわる知見を深め、日本に展開していくことが必要だと考えています。また、普及に向けて関連省庁への働きかけも行いながら、日本における水素社会の実現に貢献していきたいと思います。

After Work

第一子が生まれ、これまで感じることの無かった楽しみが増えました。慣れない手つきでミルクづくりをしていますが、自分が作ったミルクを子供が飲んでくれると無性に嬉しいですね。次は、離乳食づくりに挑戦して、育メン商社パーソンを目指します(笑)。

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