高尾 篤史ATSUSHI TAKAO
航空・船舶本部 航空宇宙・防衛事業部
経済学部 | 2016年卒
※所属部署は取材当時のものです
MY CAREER
- 2016年
- 航空宇宙・防衛システム部 防衛ビジネス課
- 2019年
- 航空宇宙・防衛事業部 防衛宇宙課
丸紅に入社を決めた理由を教えて下さい
海外を飛び回る仕事である商社にクールなイメージを持っていたこと、また、メーカーのような自社商品を持たないからこそ、やりたいことができる場と感じたのが商社を志した理由です。丸紅に入社を決めたのは、人と縁に尽きます。就職活動で社員と出会う中で、ひとくくりにできない多様性や、その個性を尊重する風土を感じました。また、大学の先輩から「チャレンジさせてくれる環境があるのが丸紅」という言葉を聞いたことも決め手になりました。(実際にたくさんチャレンジさせてもらっています。)

現在、向き合っている
プロジェクトについて教えて下さい
丸紅は2016年よりベンチャー企業インターステラテクノロジズ社(以下、IST社)との業務提携を開始し、国内外の顧客に対するロケット販売支援を行っています。現在、私が携わっているプロジェクトが、このIST社が開発するロケットビジネスです。2019年5月4日、IST社の小型ロケット「MOMO」3号機が北海道大樹町から打ち上げられ、民間単独のロケットとして国内で初めて高度100㎞の宇宙空間に到達しました。これは世界的に見ても、ベンチャー企業として4社目の快挙。私は地上からその行方を見守っていましたが、成功が確認されたときは、感動のあまり涙がこぼれました。

その中で、高尾さんは
どのようなミッションを担っているのですか?
私は入社3年目の2018年初頭から、このプロジェクトに携わっています。以来、国内外におけるロケットの販売活動や、事業を円滑に推進するための支援を行っています。IST社にとっての大きな課題は、資金調達と人財の確保。潤沢な資金と優秀な人財の確保は表裏一体ですから、まずは国や自治体の助成金プログラムの活用をはじめ、クラウドファンディング、広告収入など、資金調達に奔走しています。

「MOMO」の打ち上げ成功は、宇宙ビジネスに
どのような影響を与えるのでしょうか?
「MOMO」は、高頻度、低価格でのロケット打ち上げが可能なことを実証しました。しかしプロジェクトは始まったばかり。「MOMO」は観測ロケットですが、私たちは、2023年打ち上げ予定の人工衛星搭載ロケット※「ZERO」から、本格的な宇宙ビジネスがスタートすると考えています。「ZERO」の打ち上げが成功し、小型衛星が捉えるさまざまな画像データは、あらゆる産業での活用が期待できます。資源、エネルギー、インフラ開発といった分野はもちろん、たとえば漁場予測、あるいはパイプラインや水道管の漏れ予測も可能になるなど、多方面にビジネスチャンスが拡がるでしょう。 ※人工衛星を地球周回軌道に投入するロケットのこと

丸紅という舞台で、
あなたが今後チャレンジしたいことは?
IST社との協業による宇宙ビジネスのように、これまでの商社の枠組みを超え、誰も手掛けたことの無い分野に挑戦していくこと、新たなビジネスを丸紅がイニシアティブをとって切り拓いていくことを、自分のミッションと捉えています。そのためには、宇宙で自分は何をしたいのかを徹底して考え追求し、具現化していきたいと思っています。我々の宇宙ビジネスはまだまだ手探り状態。不安が無いと言えば嘘になりますが、この環境を楽しみながら前を見ていきたいですし、実際、いつもワクワクしている自分がいます。このワクワク感が、宇宙ビジネス開拓成功への力になると確信しています。
After Work

入社後、腰痛解消を目的に始めたヨガは、今でも毎週定期的に通っています(腰痛が治っただけでなく、体重も10kg以上落ちました!)。アサナ(ヨガのポーズ)が肉体的、精神的に不可欠なものとなりました。平日の息抜きとして、昼休みにはプールに行って1km泳いでいます。また、ヨガ同様、入社後に始めたゴルフは、プレーをする以上に、ゴルフクラブでの食事や友人との時間が癒しとなっています。